2012年10月1日月曜日

THE MEDIUM IS THE MESSAGE: NAKAMURA KEITH HARING COLLECTION


「僕がストリートアートを始めたのはキース・へリングの死の僅か2年前で、彼のアートや活動は僕に強い影響を及ぼした。80年代後半から90年代初期、美大やニューヨークのストリートでは、キースの『ベイビー (radiant baby)』が描かれたTシャツを着ているお洒落な若者たちを多く見かけた。ヘリングの特徴的なドローイングとペインティングは、洗練されていると同時に原始的であり、故意的でそしてリズミカルでエネルギッシュでもあった。 《大衆にはアートに触れる権利がある》と信じ、そのポピュリズム的アプローチからも彼の哲学がうかがえる。彼は極めて個人的なビジョンを持ってアートに取り組んでいたが、同時に社会的公正を支持し人間の相関性を強く信じていたと思う。ヘリングはアートの可能性をストリートで証明しただけでなく、Tシャツやアルバムカバーもアートにし、さらにはニューヨークシティーに The Pop Shop という小売店まで開店。いわば、 僕らの世代の先駆者だった。やがて、ヘリングのコマーシャリズムへの挑戦は高く評価され、《ファインアート=芸術》として販売される。80年代のグラフィティシーンから飛び出したヘリングはアート界だけでなく、ポップカルチャーへも劇的な影響力を与え、僕自身も、キース・ヘリングの功績にポジティブな影響を受け、アーティストとしてのキャリアを歩み始めたんだ。」- シェパード・フェアリー

「2008年のアメリカ大統領選時に制作されたバラク・オバマのポートレート『HOPE』で一躍世界的に注目を浴びたシャパード・フェアリー。 フェアリーの制作原点は 、キース・ヘリングの活動にありました 。そして今年 、フェアリーが世界中で繰り広げているストリ ートアートプロジェクト OBEY とキース・ヘリングのコラボレーションが実現。中村キース・ヘリング美術館では、OBEYのモットー「媒体そのものがメッセージである」 の意味を込めた『Shepard Fairey × Keith Haring: THE MEDIUM IS THE MESSAGE』展を開催いたします。
本展では、1989年に制作されフェアリーのアイコンと化し、街のストリート中に貼るためのステッカーのモチーフとなった伝説のプロレスラー、 アンドレ・ザ・ジャイアントを、ヘリングのアイコンの一つである『3つ目の顔』に入れ替えて作ったコラボレーションを象徴するポスター作品を、 壁一面に展開 、OBEY のストリートアートを再現します。また、フェアリーの貴重なファインアート作品も展示いたします。 ストリートとファインアートの境界を自在に行き交い歴史を残し、昨今のストリートを彩ってきた、シェパード・フェアリーとキース・ヘリングの2人展をぜひお楽しみください。」- 中村キース・ヘリング美術館

Shepard Fairey・Keith Haring "THE MEDIUM IS THE MESSAGE" 展
中村キース・ヘリング美術館 開館5周年記念企画キュレーターズ・セレクション004

Dates: 10/10/2012 (Wed) - 01/07/2013 (Mon) 

Place: 中村キース・ヘリング美術館
〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7
Tel:0551-36-08712 Fax:0551-36-8713

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